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ツークツワンク

ツークツワンクとは、パスしたいのにチェスがそれを許さない局面のことです。合法手はどれも自分の立場を悪くし、そのどれかを指さねばなりません。

著者 Nethanel Bar, 共同創業者兼CEO

最終更新

チェスには当たり前すぎて誰も気に留めないルールがあります。指さなければならな い のです。パスはできません。ほとんどの場合それは問題になりません。たいてい無 害な指し手があるからです。

ツークツワンク - ドイツ語で「指す強制」 - は、それが無いときに起きることです。

黒番です。白のキングはポーンの前におり、黒のキングにはちょうど五マスが残ってい ます。

攻められているものは何もありません。脅威もありません。問題は 黒の手番である ことだけで、合法手はどれも土地を明け渡します。

オポジション

この局面の作り方には名前があります。二つのキングが同じ線上にちょうど一マスを空 けて立つとき、主導権を握るのは指さなくてよい側で、この配置をオポジションと呼び ます。

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キングが e ファイルで、間に e6 を挟んで向かい合っています。これがオポジションです。黒は d6・e6・f6 に入れず(キング同士は接触できません)、合法手は五つとも横か後ろ。白は次の手で通り抜けます。

オポジションを取って手番を渡せば、相手のキングは道を譲るしかありません。待ちの 手はそのためにあり、キングとポーンの終盤の技術はほとんどこれです。

では仕上げましょう。黒は d7 へどきました。

なぜ終盤に住むのか

駒が多いほど、そのどれかに無害な手が残っている可能性は高くなります。ルーク、ナ イト、ポーン六つがあれば、たいていどこかで手待ちができます。キングとポーンだけ では、できません。

だからツークツワンクは 終盤 の概念であり、終盤の感触がこれほど違うのもその ためです。指さねばならないという義務が、見えないものではなくなり、勝敗を決め始 めます。

ツークツワンクになりやすいのはなぜなら
残り駒が少ないとき合法手が少なければ無害な手も少ない
ポーンが固定されているとき突けないポーンは、持っていない待ちの手だから
すべての駒に役目があるときどの手も、その駒が支えていたものを手放す
キングがオポジションにあるとき動かせるのはキングだけで、どのマスも後退だから

実践的な教訓は逆から言えます。予備のポーンの一手を残しておくこと。 まだ使っ ていない無害なポーンのテンポが、この種の終盤の半分を救います。

やってみよう

よくある質問

チェスのツークツワンクとは何ですか。

自分にある合法手のどれもが状況を悪くし、それでも指さねばならない局面のことです。ドイツ語で「指す強制」を意味します。重要なのはチェスにパスがないからです。ふだんは見えない「指さねばならない」という義務が、そのまま負けの原因になります。

ツークツワンクはどう読みますか。

だいたい「ツーク・ツヴァング」。ドイツ語の z は「ツ」の音です。ツヴィッシェンツーク(中間手)やルフト(空気)と並んで、チェスが訳さずそのまま借りてきた数少ないドイツ語の一つです。

相互ツークツワンクとは何ですか。

どちらの手番であれ、指す側のほうが悪くなる局面です。両者ともパスしたいのに、どちらもできません。ポーンエンディングのほとんどはこれを軸に回ります。同じ配置が、手番が誰かだけで勝ちにも引き分けにもなります。

オポジションとは何ですか。

二つのキングが同じ線上に、間を一マス空けて向かい合う形です。主導権を握るのは、指さなくてよい側です。相手のキングは横へどいて道を譲るしかありません。ポーンエンディングでツークツワンクを作り、利用する標準の方法がこれです。

ツークツワンクは中盤でも起きますか。

まれです。駒が多ければ、どこかに無害な手がたいてい残っているからです。これは終盤の概念です。残りの駒が少ないほど待ちの手も少なくなり、合法にできることすべてが悪い、という状況になりやすくなります。

相手をツークツワンクに追い込むには。

無害な手を奪ってから手番を返します。実際には、相手のポーンを突けないように固定し、駒をどう動かしても損になるよう制限し、そのうえで待ちの手を指す - あるいはオポジションを取る。オポジションとはキングで指す待ちの手そのものです。

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