点と傾きの式
傾き切片形は、問題がまず与えてくれない唯一の点を要求します。点と傾きの式は実際に与えられた点を受け取ります。だから最初に手を伸ばすべき形です。
最終更新
直線に関する問題のほとんどは、一点と傾き、あるいは二点を与えます。y 切片を与える 問題はほとんどありません。それなのに書ける形が y = mx + b だけだと、 誰も聞いていない b を求めるのに一行半を費やすことになります。
点と傾きの式はそこを飛ばします。下の点をドラッグして、式が追いかけてくる様子を 見てください。
点を好きな場所へドラッグしてください。式は着地した点を中心に書き直されます。直線が y 軸を整数で横切る必要はありません。
公式はどこから来るのか
傾きとは、直線上の任意の二点のあいだの「上がり幅 ÷ 進み幅」です。その一方を既知の 点 (x₁, y₁) に固定し、もう一方を一般の点 (x, y) とします。 すると
m = (y - y₁)/(x - x₁)
両辺に x - x₁ を掛ければ分数は消えます。
y - y₁ = m(x - x₁)
導出はこれで全部です。点と傾きの式は新しい考えではなく、割り算を元に戻した傾きの 公式にすぎません。だからこそ直線上のすべての点がこれを満たし、直線上のどの点 からでも使えるのです。
二つの引き算は、あなたの点からの距離です
二つのマイナス記号は、別々の軸で同じ仕事をしています。x₁ からどれ だけ横へ進んだか、y₁ からどれだけ上がったか。そう読めば、符号は 暗記するものではなくなります。
ただし座標が負のときには噛みつきます。(-3, 4) を通る傾き2の直線は
y - 4 = 2(x + 3)
です。-3 を引くことは 3 を足すことだからです。そこにプラスが出るのは誤りでは ありません。x - 3 と書くほうが誤りです。
図の点を第三象限へ動かし、二つの符号がどちらも入れ替わるのを見てください。この形 で最も多く誤答を生むのがこの部分であり、三十秒眺めるほうが規則より効きます。
二点、一本の直線
(1, 1) と (4, 7) が与えられたとします。まず傾きを求め、 それからどちらかの点を入れます。
m = (7 - 1)/(4 - 1) = 6/3 = 2
最初の点を使うと y - 1 = 2(x - 1)、二つ目を使うと y - 7 = 2(x - 4) になります。似ても似つかないのに同じ 直線です。どちらを展開しても y = 2x - 1 になります。
疑うより信じるほうが得です。答えが解答と違って見えたら、間違えたと決めつける前に 両方を展開してみてください。
傾き切片形へ直す
問題が本当に y = mx + b を求めているときは、二手で済みます。括弧を 展開し、y を一人にするだけです。
y - 3 = 2(x - 1) から始めると、展開して y - 3 = 2x - 2、両辺に 3 を足して y = 2x + 1。
考えずに済ませた b が最後に現れます。それこそが要点です。仕事をしたのは点と傾きの 式で、傾き切片形は書式にすぎません。
ひとつ試す
ここでいちばん多いつまずきは、2(x - 1) を 2x - 1 と展開してしまうことです。2 は括弧の中の両方の項に届かなければ なりません。分配法則がいつもの仕事をしているだけです。
どの問いにどの形か
| 与えられたもの | 使う形 |
|---|---|
| 一点と傾き | 点と傾きの式 |
| 二点 | まず傾き、それから点と傾きの式 |
| y 切片と傾き | 傾き切片形 |
| 手早くグラフにしたい式 | 傾き切片形 |
| ある直線に平行または垂直で、一点を通る直線 | 点と傾きの式 |
点と傾きの式は直線を書くための形、傾き切片形は直線を読むための形です。多くの 問題はこの順で両方を必要とします。
よくある質問
- 点と傾きの式とは何ですか。
- y - y1 = m(x - x1) という式です。m は傾き、(x1, y1) はその直線が通る任意の一点です。傾きの公式をそのまま言い換えたもので、既知の点からの上がり幅を同じ点からの横の進み幅で割ればつねに m になり、その進み幅を両辺に掛けると分数が消えます。
- 傾き切片形ではなく点傾き形を使うのはどんなときですか。
- 与えられた点が y 切片でないとき、つまりほとんどの場合です。傾き切片形は b を必要とするので、任意の点から始めるとまず b を求めることになります。点傾き形なら答えをすぐ書け、問題が求めるならあとで整理すれば済みます。
- 二点を通る直線の式はどう求めますか。
- まず傾きを出します。y の差を x の差で割るだけです。そのあと二点のどちらか——本当にどちらでもかまいません——を点傾き形に入れます。整理が必要なのは、問題が特定の形を指定しているときだけです。
- なぜ式の中は二つとも引き算なのですか。
- どちらも既知の点から測った差だからです。x1 からどれだけ横に進んだか、y1 からどれだけ上がったか。座標が負のとき引き算は足し算に変わり、誤りのほとんどはそこで起きます。点 (-3, 4) なら y - 4 = m(x + 3) となり、そのプラスは正しいのです。
- どちらの点を使うかで結果は変わりますか。
- 変わりません。二つの式は見た目がまるで違いますが、まったく同じ直線を表します。どちらも傾き切片形に直せば一致します。多くの先生はどちらも認めますが、形が指定されているなら整理してしまえば議論は終わります。
次は自分の手で、本気で
他人の計算を読むことと、自分で解けることは別です。Coddy の数学コースは一手ごとに正しさを確認するボードで進めるので、今の実力がはっきり分かります。
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